つみたてNISAで扱う商品にはリスクがあります。って言うと、まだ実際に投資未経験だとやっぱりやらない。。。ってなりますか? でも、もしほんの少し興味があるなら、チャンスかもしれませんよ!
何かを始めるのって、実はちょっとしたきっかけだったりしますから。
目次
NISAが生まれた背景
証券優遇税制といって(国の税制って、ホントころころ変わってます)、現在20%かかっている、配当・分配金、売却益に対する税金は、2013年までは10%に軽減されていました。そして、2014年から20%に戻される際に緩和措置として、英国のラップ口座をモデルにしたNISA(日本版ISA)が始まりました。
でも、現在、口座を持っている人でさえ、積み立てや長期投資がなかなか浸透していないという結果が。(つみたてNISAの選び方①)特に、30代~40代の人の数が伸びていません。
今後、みんなの資産を増やすための方法は?
日本で人口が増えていった頃、国内だけで物を作れば売れて、給料も右肩上がりだった時代はもう昔の話。その頃は預金金利も高かったし、不動産も株式も買えばほぼ何でも値上がりしていった。。。なんて今では夢のような時代です。その頃とは同じようにはいきません。
給料が上がればいいなと思いつつ、TVのニュースなどで日本の「GDP」が伸びたの伸びないの言われても、他人ごとだよね。。。って感じでしょうか。
それよりも、普段の生活の方が気になりますよね。
国のGDP(国内総生産)が増えないのは人口減少、原油を始めとする資源を輸入に頼らざるを得ないなど、別の様々な要因があります。
国や社会から企業にお金がまわるようになると、結局は個人にまで広がります。
でも、一人当たりのGDPなら、金融資産を増やすことによって、延ばすことができそう。
他の国ではどうなんでしょうか。
米・英は1995年から見ると、運用によって個人資産が延びています。
その違いはどこから来ているのでしょうか?


多くの日本人のように、ほとんど定期預金だけに預けるのではなくて、米・英の人は世界的に分散投資をしていたんです。
長期的な正しい分散投資をしたらどうなるのか、知っていたか知らなかったか、やったかやらなかったかの違いです。
短いスパンで見ると上下のブレが激しいです(=リスクがあるという意味)。
もし、途中、大きく下がった時点で「もうダメだ!!全部売却!!解約!!」ってしていたら、その後の上昇には追いつけないでしょう。
また、大きく上昇した時点でまた買っていたとしても手数料ばかりかかったり、精神的に疲れるだけ(お金に振り回される)。
長い目で見れば右肩上がりになっていて、運用の効果がわかると思います。
特に、NISAや、今回のつみたてNISAが出てきた背景は、何でしょう?
長生きリスクや国の社会保障費の増大などを考えると年金だけでは心配だし、不足するでしょう、ということはみんな思っていることです。
だから、今後は個人でもそれぞれ資産を増やしていく努力もして下さい、というメッセージがあります。
想像以上にこわいインフレリスク
年金制度自体は、実はとても良くできた制度で、将来のインフレに対抗できる仕組みとなっています。何年もずっとデフレが続いていますが、今後、インフレになることは十分予想できます。
例えば、納豆の中身の量。値段は変わっていなくても、中身が少なくなっていませんか?
現在はメーカー側が努力して値段を上げないうよう、努力しているかもしれません。でも、今後は。。。
一方、定期預金や預貯金だけでは将来のインフレに対しては到底対抗できません。
チヤ―リズ・エリス著「敗者のゲーム」よりインフレリスクについての記述。

インフレの脅威は、ほとんどの投資家、特に引退後の老齢層に打撃を与える。じわじわと侵食していくインフレの力こそが本当に恐ろしい。~略~
一般的な年率2%のインフレが続けば、購買力は36年で半減する。年率3%のインフレが続けば購買力は24年以内に半減する。次の24年間で、さらに半分になる。現在の平均寿命は85歳(米国)だから、明らかに重大問題である。特に引退してインフレによる購買力の減少を埋め合わせるだけの収入がない場合にはなおさら~
制度に対して現在の売れ筋商品は対象にならない!(日本の場合)


これは、日米の規模の大きい(よく売れている)株式投信を金融庁が比較し発表した結果です。
株式を投資対象とする公募投資信託(公社債投資信託等を除く)の売れ筋10本を並べてつみたてNISAの基準を当てはめた結果、
・日本の投信上位10本は、つみたてNISAの対象となるものはない。
・米国の投信上位10本については、うち8本がつみたてNISAの対象となる
つみたてNISAの対象の商品の基準は?
公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの
○ 販売手数料はゼロ(ノーロード)
○ 信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合 0.5%以下)に限定
○ 顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
○ 信託契約期間が無期限又は20年以上であること
○ 分配頻度が毎月でないこと
○ ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
(金融庁資料より)
○ 販売手数料はゼロ(ノーロード)
○ 信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合 0.5%以下)に限定
○ 顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
○ 信託契約期間が無期限又は20年以上であること
○ 分配頻度が毎月でないこと
○ ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
(金融庁資料より)
こうしてみると、過去を振り返って、投資信託を買ってなぜ結果がパッとしなかったのか、しみじみわかるような気がします。(約20年前)
現在、みんなが買っている売買高ランキング10位までが金融庁に「長期に積み立てるのに向いていない」とお墨付きをもらったようなもの。。。。
うちの場合、更にその20年前ですから。遠くから離れて見て、食品サンプルのとうもろこしと本物を並べて「どれが本物か自由に選びなさい!」と言われていたようなものです。
ブタどん
やっぱり最後は食べ物の話?
ザビエ門
仕組みやデメリットなどはまた次回へ続きます