年金制度、今回は遺族年金にしぼってねんきん定期便を使って簡単にシミュレーションする方法を解説します。ちょっぴり男性にはショックかも?

年金ってどんな種類があるの?

みんなが年金を納めているのはなぜでしょう?

年金には大きく分けて以下の3つがあります。

 

・老齢年金(年をとったあとにもらう)
・遺族年金(亡くなった人の家族がもらう)
・障害年金(ケガや病気、事故などで重い障害をおってしまった時にもらう)

以前は年金を納めるのは任意でしたが、改正があり、現在では第3号(第2号の人の扶養に入っている人)の人や20になった学生も加入義務があります。実際に納める方法以外でも、納付を後からにする、免除するなどの申請をしないと未納になってしまします。

びっくり あおちゃん

何も手続きしていなかった学生がスノボでケガして障害が…なんてこともあるようだから手続きだけはした方がいいよね


 



 

磯野波平 55歳 妻53歳 子27歳、23歳、17歳の場合



あつこ ふつう

遺族年金は誰がもらえるのでしょうか?基礎年金部分と厚生年金部分に分けて考える必要があります。

遺族基礎年金の計算方法

まず、遺族基礎年金の金額は…(金額は2018現在)

779,300円 + 子供の人数による加算額
  • 1人目、2人目まで 上記の金額に加えて224,300円
  • 3人目以降 さらに74,800円
遺族基礎年金は、残された子供のため、というのが基本です。

だから、子供が18歳を超えた次の3月末で遺族年金の支給が停止されます。

波平さんには子供が3人いますが、18歳までの子はひとりだけ。だから波平さんが亡くなった後、遺族が受け取れる基礎年金部分の金額は

 

779,300+224,300=1,003,600 ①

もし、波平さんの子供が他にも18歳以下だったら金額がかわってくるということです。
(18歳までの)子供がいない場合は、基礎年金部分は支給がありません。
この金額は遺族が男性でも同様です。ただし、条件が…


 
・25年以上の受給資格期間があること。
・死亡した人が2/3以上(免除期間も含む)保険料を納付していたこと。
または、
・死亡した月の前々月までの1年間で保険料の滞納がないこと。(今のところ2026年までの特例)
不満 かずくん

とにかく払っておかないと家族が困るわけか


 

遺族厚生年金の計算方法

現在会社員で厚生年金を払っている波平さんは納付期間が25年以上です。
25年以上なら実際の納付済みの金額から計算します。遺族がもらえるのは基本的には3/4の金額です。


 

1,200,000✖3/4=900,000 ②

 

波平さんに妻がいなかったら?

遺族厚生年金を受け取る順位は、

① 配偶者 ②子(18歳まで)③55歳以上の夫、父母、祖父母 です。

ただし、ここでもいろいろな違いが…

 

・55歳以上の夫、父母、祖父母の場合、支給開始は60歳から、受給期間は65歳まで。
ただし、夫は遺族基礎年金を受給中の場合に限り(=18までの子供がいる場合)、遺族厚生年金も合わせて受給できる。

・30歳未満の子のない妻は、5年間の有期年金

不満 かずくん

さらに、遺族の年収にも上限(850万)があったり、結局は自分の老齢厚生年金を受け取る場合、選択受給になるとか、とにかく細かいきまりがあるから、そこはねんきん定期便だけではわからないことなんだね。


びっくり あおちゃん

子供のいない夫婦で55歳未満の主夫の場合は。。。その時点では全くもらえないわけか。


以上、波平さんが亡くなった後、この磯野家の遺族年金のおおよその金額は…

 

①+②=1,003,600+900,000=1,903,600

 

磯野カツオ 37歳 妻33歳 子5歳、3歳 の場合



カツオくんはまだ若いので25年間年金を納めていません。


25年(300月)納付期間がない人が亡くなった場合、厚生年金部分は、実際におさめた月数ではなく、300月に換算して金額を出していきます。

300月というと、25年相当ですね。だから、現在の制度、年金は保険の部分もあるのです。
カツオくんの場合、厚生年金をおさめた月数は150月。(170月は基礎年金と合わせた月数)150を300で換算し直します。この場合の遺族厚生年金のおおよその額は、


 

220,000×300÷150×3/4=330,000(一生涯)

 

基礎年金の方は、18歳までの子が2人なので、

779,300+224300+224,300=1,227,900

です。その後、子供が18歳になるにつれ減額され、二人とも対象外になると基礎年金部分は支給停止です。

その頃、妻は40歳以上になっていれば、中高齢寡婦加算という制度で779,300×3/4=の金額を65歳まで受け取る権利があります。

 

年金制度について まとめ

年金制度、大変複雑です。もともと昭和36年発足時に想定されていたのは、ちょうどサザエさんの家庭のようなタイプです。

今のようないろいろなタイプの家族の形やフリーランス、転職なども想定外だったでしょう。時代や人の変化に制度が追いついていないですよね。

 

その人の立場で特に基礎年金や遺族年金については不公平感が強いと思います。

これから制度がどうなっていくのか、どう変化していくのか誰もわかりません。

でも、現状、いざという時に思いがけず年金制度のお世話になることは誰にでもあるわけです。
制度自体は急に変更できるものでもないので、まずは自分の現状について理解しましょう。


 

自分の働き方や家族構成、家族の状況が変化する時、個人的な部分では、ちょっと年金制度のことも思い出して足りなければ保障や将来設計もさらに考えて柔軟に対応できるようにしたいですね。

あつこ

金額やもらえる、もらえないはあくまでも一例です。受給できる場合とできない場合、実際の金額など、個人個人それぞれ条件によって違いますのでご注意下さい